服好きな大学生の僕の手記。

「そう。ねぇ...私たち、このまま二人で、怪物になって...こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか?」(日記2月)

「なんだかんだ、カラオケでaikoを歌うタイプの女の子に1番幸せになってほしい」 

と常々思っている。これはカラオケでaikoを歌った事のある(経験のある)女の子に幸せになってほしいという意味ではないです。「これ私だ」(笑)「aiko毎回歌わんと何か落ち着かん」(爆笑)と靦然に語る女の子に幸せになってほしいという意味でもないです。

なんなら”女の子”と書いてはいるものの、別に性別なんてどうでも良いし、出来ることなら全員勝手に幸せになってくれとも思ってはいるのですが。

僕は不幸な人間が好きです。不幸な人間というと語弊がありますが、生き方が不器用な人と言った方が正しいかもしれない。いや、それでもまだ不完全だ。現実の不条理や理不尽さを知っている人というか、虚構に祈ることで生きている人というか、何万文字を費やそうと言語化できるものではないんですけど。

なんでこんな回りくどい言い方をするかというと、複雑なものを単純化して理解しようとする姿勢が好きじゃないからです。「サルでもわかる〇〇」じゃないんですよ。人間の趣向がそんなに簡単なわけがないし、簡単であっていいわけがない。統計とカテゴライズで人の事を判断するのは社会と統計学者だけにしてくれ。ここでいうaikoを歌うタイプの女の子には、カラオケでaikoを歌ったという既成事実以外にも本当にいろいろな文脈があるんですよ。カラオケでaikoを歌う人間は不幸である(場合が多い)という意味でもないです。というか、aikoにすら理由はありません。

背景や声色、人格や性格から他人の言葉に含まれる細かい意図を、繊細な感情を読み取る事、またはそういう真摯で誠実な姿勢こそ優しさであると僕は信じています。言葉は世界の共有の為にあると思います。まぁ言葉が不完全である以上、100%自分の感じた世界を人に渡す事は出来ないとも思ってはいるのですが。

つまるところ『フォニイ』良いよね。という話です。それだけです、別に書く事もないので、後付けで適当な事を殴り書きしているだけです。すみません。前書きはこれぐらいです。aikoは好きです。

youtu.be

この世で造花より綺麗な花は無いわ

何故ならば総ては嘘で出来ている

antipathy world

『その着せ替え人形は恋をする』

今季でも三指に入る作品だと思っています。

裏表がなく真っ直ぐな喜多川さんと一途で真面目な五条君がコスプレをきっかけに仲を深めていく所からストーリーは始まります。ギャルって良いですよね、ギャルが出てくるアニメは飾り立ての無い言葉が並ぶので本当に話が早い。

「自分の気持ちは 自分の為に言わなきゃダメだよ」

僕は割と本気でギャルに憧れているところがあります。主に『GALS!』の影響ですが、逆に他人に流されず自分の人生を本気で楽しもうとする生き様に憧れない方がおかしいよ。

世間では良い事として扱われることが多い自分の好きなものや、やりたいことを貫くという行為ですが、現実では他人の妬み、嘲笑など人間の悪意に晒されるので意外にもデメリットもあると思っています。我儘に生きることは手をあげて褒めてよいわけではないのです。

「自分の好きなものや やりたい事を人に言うのって 怖いんですよ 勇気が必要なんです」

それによって主人公はトラウマを抱えているわけですが。だからこそ、喜多川さんはすごい。コスプレが趣味で、キャラクターの見た目や人気だけではなく、原作の細かな設定にも目を通し、自分が再現可能なキャラクター選出をするなど「コスプレに対する姿勢」なども大事にしている。正に現代のオタクギャルの憧れの具現化ような存在、僕が女子高生ならスマホの待ち受けにして、偶像化していたことでしょう。

五条君も良いんですよね。このアニメにあまりハーレムアニメ感がないのは、五条君の誠実さがあるからだと思います。性欲がないという訳ではないと思いますが、自分の心中に生まれた下心を隠すのではなく、ちゃんと戒めるところが好きです。五条君...ずっと敬語だし、何か暗いし。オタクというより根暗なんだよなぁ。

ただこの手のアニメにありがちな「無自覚ゆえに不用意な言動でヒロインをドキドキさせる」という天然のカウンターはちゃんと持っていて、それも良いんですよね。あまりにも好感度が高すぎる男。

そして、ストーリーやキャラクターの設定も良いんですけど、特に演出と作画が良い。何となく艶感があってアンニュイでノスタルジックな今風の作画と、BGMの流れるタイミング。あと服の作画が拘っていてめちゃくちゃに可愛いんですよ。このブログでは何度も言っていますが、僕はアニメの好き嫌いを判断する時、無意識に演出を重視している傾向にあります。こればっかりは文字では説明しにくい。今すぐ見てください。

今7話なので、まだ間に合いますよ。