服好きな大学生の僕の手記。

「でも…この挑戦を受けなきゃ…なんだか男でいられないような気がするんだ!ゴメンね 後でいっぱい おれを怒ってもいいよ…!」(日記10月)

ONE PIECE FILM RED

※ネタバレあり

僕はやばい女(社会的にやばいと言われる事が多い女)が好きです。

僕が映画館に行く前から友人に「お前ウタ好きそ〜」と言われていたのですが、逆張りする事もなく順当に好きになりました。

ワンピースの世界は大航海時代ですが、登場人物の大半が海賊で、つまり悪人なので同時に大暴力時代でもあります。もちろんそれが悪いとかそういう意味ではないです。海賊が横行し権力者が腐敗した世界で身を守るのは力ですから。

しかし、そんな中海賊ではなく純粋な歌手として登場したウタの悪魔の身が一切暴力的ではないという一貫さが好きなんですね。大航海時代に虐げられてきた弱い人々の代弁者のウタがそういう世界と対照的に描かれている。

あの血なまぐさい世界で海賊や暴力をやめて音楽をしようと訴え続けるのが、”音楽家キャラクター”の姿勢として正しすぎる。そして自由を求める人々にとって洗脳や催眠は、時に暴力より悲惨な結果になり得るというのもまた良い。そう考えるとONE PIECE世界で自由の象徴、ルフィと綺麗に対比になっていると思います。

ちなみにアニメ版特別編では、ルフィとウタの幼少期が描かれたんですけど、これがとても良い。複雑な伏線があるわけではない。派手な戦闘もない。

ルフィとウタの何気ない日常が流れているだけなのですが、そのどこかノスタルジックな演出と二人の絶妙なやりとりに(オレって今ONE PIECE見てるんだっけ?ONE PIECEを見ていて、こんな感情になるなんて)と感傷し、困惑していました。

ドラゴンクエスト

ロトシリーズはⅢが一番面白い(なお11は含めない)

switch版で久しぶりにドラゴンクエストの1~3をクリアしました。

僕のドラクエシリーズの思い出と言ったら、小学生の頃にクラスメイトのオタク系の女の子がドラゴンクエスト9すれ違い通信で地図を交換したいと言ってきた事ですね。

先生にバレないかビクビクしながらカセットを学校に持っていき、昼休みに二人、同級生に見られないようにこっそり図書館ですれ違い通信しようとしたら、彼女のサブキャラクターが自分の名前に設定された事が判明したんですよね。それが嬉しくて。あはは...

全部嘘です。

ドラクエシリーズといえばテレビ版『ドラゴンクエストダイの大冒険』が最終回を迎えましたね。終盤におけるポップの成長ぶりには何度も感動してしまいました。

ポップがとにかく良いんですよね。勇者ではない凡人と宿命づけられたポップが、嫉妬や羨望を乗り越えダイの一番の理解者であり親友となっていく。人間臭い。自分の身を犠牲にしてメガンテを打つ時も覚悟が決まった顔で華々しく散ろうとするのではなく、直前まで涙を流して死を恐れる。

ダイとポップに与えられた”アバンのしるし”勇者であるダイが純真で、魔導師のポップが勇気というのが良いんですよね。

終盤の、力こそ正義と語るバーンを力で圧倒しながら、「こんなものが こんなものが 正義であってたまるかっ!!!」というあのシーンはダイの良さが全部詰まっていて良い。

Engage Kiss

前季『リコリス・リコイル』の影に隠れた名作になりましたね。

皆さんは”都合の良い女”扱いされていても、顔の良いクソ男を好きでい続ける幸せを感じた事はあるでしょうか。僕はないです。

『Engege Kiss』では、そういう他人からは一切理解される事のない幸せが味わえます。とにかく戦うために悪魔とキスする事で記憶が奪われるという設定が良い。

前半はエチエチバディアニメとしてみていたはずが後半に辛すぎる展開が来てしまい、涙を流しました。

構成の方が着地点は『こういうのでいいんだよ。こういうので』を目指したと語っていましたが、まさにそういう感じで、シリアスな展開こそ多くありますが、最終評価としてはちょっとエッチなラブコメと評する事ができるような。そんな良アニメでした。