服好きな大学生の僕の手記。

ハリーポッターシリーズ全部観たから感想書くぜ 前編 ※ネタバレあり

ハリーポッターシリーズを観終わりました。賢者の石から見始めたハリポタもこれで8作品目。

個人的にハリーポッターシリーズの魅力は、まるで私たちの日常の延長線上にあるような生活感のある魔法ファンタジーと、キャラクターたちのリアルな心情描写だと思っています。僕は別の映画シリーズではMCU(マーベルシネマティックユニバース)作品が好きなのですが、MCUにはハリウッド映画らしい映像の派手さと豪快さがあります。

ハリーポッターは魔法世界を基にした映画ですが、派手な演出やダイナミックな音楽が使われることはあまりなく、例えば一番有名なメインテーマ、「ヘドウィグのテーマ」の魅力は、その曲を聴いただけで魔法の世界に引きずり込まれるようなところです。

正に観客の気持ちを”煽る”というより、世界観に”引き込まれる”という感じ。こういうじわじわとした感覚こそハリーポッターですよね。元ネタが文学作品なんだな~と実感します。

僕は今まで音割れポッターとしてのこの曲を知らなかったので、認知が歪み続けたまま生涯を終えることがなくて良かったです。音割れポッターはニコニコ動画ミームの一つで、めちゃくちゃ音割れした「ヘドウィグのテーマ」という謎の動画の事です。

ハリーポッターと賢者の石』

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観たの4日前とかだけど謎にめちゃくちゃ懐かしく感じる

可愛いね~~~~~~~~~~♪

 

 

今、

「みんな...成長したな...」

 

という気持ちで胸がいっぱいです。

まぁ実際はこの写真に写っている出演者で一番年齢の若いハーマイオニー役のエマ・ワトソンですら僕より全然年上なんですけどね。

「賢者の石」といえば、金曜ロードショーでやる千と千尋の神隠しレベルで毎回放送されているので、ストーリーも何となく覚えていました。

シリーズ最高傑作の呼び声も高く、特にハグリッドと一緒にダイアゴン横丁に訪れる前の石の壁が無くなるシーン、9と4分の3番線に向かうため壁をすり抜けるシーン、など冒頭のワクワク感が神がかっています。

ホグワーツの生徒たちもまだ1年生だし、闇の帝王も復活していないし、作中の平和な雰囲気がワクワク感というか、「私もホグワーツに行きたい」という気持ちをより夢想させてくれますね。個人的にネビル・ロングボトムが規則を破る3人を止めるシーンが好きです。ネビル、マジ主人公。

全然関係ないですが、僕は毎日アニメばかり見て現実を直視せずに生きているので、みぞの鏡の前でダンブルドアが「夢にふけって、生きるのを忘れちゃいかん」とハリーを諭すシーンを見て、「ちっ...うるせぇなジジイ。はぁ、ほんとこいつ...萎えるわ」という気持ちになっていました。ハリポタシリーズから何も学べていませんね。

youtu.be

 

ハリーポッターと秘密の部屋』

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今だと未成年運転のコンプラに引っ掛かりそう

 

 

『秘密の部屋』でハリーがウィーズリー家に始めていくシーンがマジで大好きです。

ハリポタは3作目の「アズカバンの囚人」から急に映画全体の雰囲気が変わるんですけど、1作目と2作目はメルヘンとファンタジーとポップなギャグというイメージが強いです。

ハーマイオニーが本当に有能なんですよね。

これは個人的な感想ですが、作者のJ.K.ローリングは割とジェンダー自認に関して割と固い考え方があり、例えば男性キャラはノリが良くて明るくバカっぽいキャラが多く、女性キャラは聡明で意志の強いキャラクターが多いです。

(これに関しては割と露骨で、ハリーの父親世代は全員DQNでいじめっ子だし、ハリーとロンもハーマイオニーの気持ちがわからなさすぎて卒中喧嘩しています。イギリスの学校ってこんなホグワーツみたいな感じなのかな?)

逆に母親の愛が割と重要なテーマの一つとなっており、ハリーの母親リリーポッターはもちろんロン母(モリー・ウィーズリー)やマルフォイ母(ナルシッサ・マルフォイ)も最後まで活躍の場を用意されていて、母の愛が作中最強となっています。

これだけ聞くと何か少しそれが悪いみたいな感想になっちゃったけど、決してそういう意味ではなく(というか創作物っていうのは、どこまで行っても自己表現でしかないので)キャラクターが苦手という人はそういうj.k.ローリングフィルターを通してみると、そんなに気にならなくなります。

特にハーマイオニーが作中屈指の人格者なので、みんな好きになっちゃうんですよね。僕は、「男の子って...ほんっとバカなんだから」みたいな気持ちで視聴していました。

ハリーポッターとアズカバンの囚人』

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ロン「良いどころか、最高だよ」

「アズカバンの囚人」から内容が急に大人向けになりましたよね。

僕は正直この「アズカバンの囚人」がハリポタシリーズで一番好きです。

特に冒頭のディメンターが列車に乗り込んでくるシーン。

今までのゴシックホラーのような雰囲気ではなく、急にコズミックホラーのような”得体のしれないもの”というような感覚はハリーポッターシリーズにより深みが加えられたと思います。

その前の夜の騎士バスのシーンも素晴らしくて、ハリポタでは毎回冒頭でハリーが「魔法ってすげぇや」するシーンが必ず描かれるんですけど、今回のそれはバスがめちゃくちゃ細くなるシーンです。あれ本当に好き。

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ハリーポッターの世界では貴重な人格者

ルーピン先生が初めて出てくるのもアズカバンですね。

ルーピン先生を演じた俳優のデヴィッド・シューリスが作中で1番印象的なセリフは「リディクラス」だそうです。マジで言いたくなるよね。個人的には最終章の

ルーピン「勝負を分けるのは、ひとりひとりの信念の固さである。数の多さではない」

シャックルボルト「誰の言葉だ?」

ルーピン「私だよ」

が好きです。今作で親友のシリウスに噛まれた上に、森に1人全裸で放置され教師もクビになるルーピン、不憫イケおじだ...僕がハリーならシリウス・ブラックとかいうメンヘラDQNおじさんより、聖人のルーピンを選びますね。結局「闇の魔術に対する防衛術」はルーピン先生が1番適任だったのではないかと思います。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

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僕はダンスパーティーのシーンを見るのが辛すぎて目から血の涙を流しながら見ました。

重いよ! 

 

「炎のゴブレット」ぐらいからストーリーがシリアスに変わっていきます。僕はハリポタではメルヘンチックさや非日常感を求めているので、生々しくてシビアなシーンが連続する今作以降の映画は、結構見るのが辛かったです。人がガンガン死ぬし。特にセドリック・ディゴリー...辛い。辛すぎる。

しかし、セドリックの死よりもっと辛かったのがダンスパーティーのシーン。

ホグワーツは生徒が陽キャ集団しかいません。僕はオタクなので、ハーマイオニーとロンのすれ違いやパーバティ、パチルとの気まずいやりとりが本当に辛くて、「うぅ...うぅ」とうめき声をあげていました。というか、炎のゴブレットはロンが本当にクズすぎるんだよなぁ。ネビルですら楽しく踊っているの何なんだ、まぁあいつ純潔のエリートだしなぁ...

ちなみに今回の冒頭でハリーが「魔法ってすげぇや」するシーンは、クディッチの大会で、人3人分ぐらいのサイズしかないテントに入ったら中がめちゃくちゃ広いというシーンで、僕もかなりお気に入りのシーンです。

 追記 後編書きました。

rurinoblog.hatenadiary.com